第1章

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「……お前が気にするところはそこじゃ無いだろうが!」 うお、ヤバい。 氷のようだった太宰が、今は般若だ!! 背後に炎が見えるのは、気のせいじゃないよね!? た、助けて芥川~。 目で必死に助けを求めると、それまで静観していた芥川が何故だかクスっと笑う。 おぉ、お前もオトコマエだな、芥川! 今の微笑は、必殺技か?そうなのか? この、モテ男コンビめ!! はっ。いかん、他人を羨んでいる場合じゃなかった。 美人の太宰ちゃんが、大層お怒りよ~! アンパンの人じゃなくて、メロンパンのカワイ子ちゃん、た~す~け~て~!! オレは断然メロンパンの女の子派だな! メロンパンは世界を救うのだ! ……うん、現実逃避はダメだよね。 ああ、ダメだ、謝ったのに怒らせたとなると、太宰の機嫌を取れる気がこれっぽっちもしない…。 チラリと太宰を見る。 般若…般若がいらっしゃいますよ。
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