第1章

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こうなったら、太宰は長い。 一度なんか、一ヶ月も口を聞いてくれ無かったし。 やべえ、どうしよう。 そもそも何で怒ってるんだよ。 オレ謝ったのに。 どうして良いか検討もつかない。 芥川~。メロンパン子ちゃんじゃなくても良いから、助けてよ~。 恨めしげに芥川を見ると、苦笑してこちらを見ていた。 困った時の芥川様だ。 「アキ。夏目には、ちゃんと話さないと伝わらないよ?」 言いながら、ポンポンと太宰の頭に手を伸ばしている。 何てチャレンジャーだ! 般若の太宰に触れるとは!! 能天気と言われ続けて17年のオレにも出来ないワザだぞ! 驚愕のオレなんてお構いなしに、腕を滑らせるとそのまま頭をするりと撫でる。 芥川くん…君の勇姿は決して忘れないよ。 骨は拾ってやるからな!
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