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あれ?
太宰が動かなくなったぞ。
この隙に逃げろってことなのか?
いや、でもオレ来たばっかだし。
困ったな。
「だ、太宰くん…?」
ここは、勇気を出して声をかけた方がいいのかな。
怖いけど。
太宰怖いけど!!
目の前でパタパタと手を振ってみる。
まだ動かない。
ぷっ。面白れーな、これ。
「芥川~。お前が触ったりするから、太宰動かなくなったじゃん~。どうすんのさ~」
振り返りながら芥川に文句を言うと、柔らかい視線で太宰を見ていた。
おう。イケメン様がいる。
「夏目、大丈夫だよ。ね?アキ」
何を根拠に、って言おうとしたら、太宰が動き出した。
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