第2章

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「みゆきさ~ん。こんばんは~」 昔より遥かにお洒落になった店内には、毎朝にこにこ接客をしてくれるお姉さんの姿は無かった。 代わりに、何だかでっかい男の人がいる。 うん。すっげぇでっかいな。 身長180センチ以上はありそうだ。 横にでかい訳じゃないのに、すごく大きく感じる。 男の人は黒光りする木製のお洒落なカウンターに寄りかかって、何故だか目の前のパンを睨みつけている。 何だろう…雑誌のモデルみたいなお洒落な服を着こなしているイケメンなのに、パンを睨みつけている姿は物凄く…うん、初対面で失礼だとは思うんだけど、物凄く変だ! 誰だろ、この人。 みゆきさんいないし、留守番の人かな? あっ、もしかしたら旦那さんかも! 見た感じ30歳はいってるな。 みゆきさん、歳上好きだったのか。 まあ、この人ワイルドな感じでカッコイイよな~。 おじさんだけど。 そうだ。 兄ちゃんもこんな服着たらモテるんじゃないだろうか。 どこで売ってる服なんだろう。 ブランド名聞いてもいいかな?
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