第2章

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こいつ…今、メロンパン小僧って言った?言ったよな。うん、絶対言った!! 「おい、おっさん」 怒りの余り、いつもより低い声が出る。 オレ、普段はあんまり短気では無いと思うんだけど。 なんか、こう、なんだろう。 ムカつくぞ、おっさん!! メロンパン、馬鹿にすんな! いや、メロンパンは馬鹿にされてないのか…? 馬鹿にされたのはオレだけか。 ああもう、分かんなくなってきた。 「おっさん、初対面の人間に対して失礼すぎんだろ。人を小僧呼ばわりする前に、まずはてめえが名乗れよ」 失礼なおっさんは呆気に取られたらしく、ぽかんと間抜け面を晒している。 ぶふ。イケメンの間抜け面。 すげえ笑えるな。 ふん、ざまあみやがれ。 このまま写メって、ネットに晒してやりたいくらいだ。 「くっ、くっ………くははは。悪りぃ悪りぃ、確かに名乗って無かったよな、くくく」 なんだよこいつ。 笑い上戸か?
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