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席に着きながら、両隣の友人達に片手を上げて挨拶する。
黒板に向かって左側に先ほどの太宰 陽(あき)、右は芥川 龍介だ。
二人とも、オレの大事な親友だ。
恥ずかしいから、もちろん二人にそんなことは言わないけれど。
「で?今日のこだわりメロンパンは?」
期待を込めた目でマツキヨを見つめると、ニヤリと確信を持ったような顔。
あれ?
マツキヨにしては珍しく自信満々だな。
「答えはズバリ!『森の優ちゃんスペシャル 生クリームバージョン』だ!!」
どうだと言わんばかりの得意げな笑顔。
心なしか、クラスのみんなもニヤニヤしている気がする。
うーん。
どうしようかな。
期待に応えて、溜めるべきかな。
いや、ここは一刀両断でぶった斬りだろ。
「はい、残念ー!今日のこだわりメロンパンは、『生クリームバージョンinマンゴー』だっ!!」
間髪入れずに答えてやると、
「マジかーーー!!」
マツキヨは教卓に崩れ落ちていた。
うん。
先生、ノリ良すぎだよな。
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