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そんな俺を渋い顔して見やりながら、ゆっくりとシャツの前を開き、胸を見せてくれたので、喜び勇んで心臓の辺りに聴診器を当ててみた。
「うおっ、バクバクした音が、ハッキリと聴こえる!」
呼吸の音と一緒に、心臓の音がクリアに聴こえてくる。
「そうかい、よかったな」
「しかも、何気に早くね? 心音」
聴いてるこっちまで、勝手に早くなってしまう。目の前にある獲物……じゃなかった患者さんがホント、美形過ぎるのがいけない。
「……心拍数の数だけ、お前への想いが溢れてるってことだよ」
・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:・
俺ってば、すっげータケシ先生に想われてるじゃん。ここは飼い犬としての使命をきちんと果たすべく、しっかり頑張らないといけないよな。
そう思ったので、いそいそと白衣を脱ぎ捨てた。
「じ、じゃあ、さ。その想いに応えるべく、今ここで更に想いを深め合おうじゃないか、タケシ先生!」
「ハッ!!Σ(ll゚Д゚ノ)ノ」
白衣は脱いだけど聴診器を耳にかけたままで、タケシ先生に抱きついてみる。
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