最後の恋番外編:お医者さんごっこ(太郎目線)

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「着ないで……」 「は――!?」  お願いした声を掻き消すような、怒った声のタケシ先生。 「その……せっかく脱いだんだし、さ。お医者さんごっこは止めて、恋人ごっごしようよ」  自分なりに一生懸命、キモチを伝えたのに。 「やらないよ、そんなもん」  鼻で笑いながら、華麗に一蹴されてしまった。(ノД`)シクシク 「うわっぷ! なっ、何っ!?」  なのにシャツを脱いで、俺の頭にバサッとかける。 「恋人なのにどうしてごっご遊びを、わざわざしなきゃならないんだ。 そっちのほうが可笑しいだろ」  タケシ先生のぬくもりを感じるシャツを手に取りながら、声のするほうを窺い見たら、リビングの扉に手をかけていた。 「ごっこじゃないことするなら、付き合ってやるよ」  艶っぽい笑みを浮かべ、キレイな上半身をこれでもかと見せつけてから、出て行く後ろ姿に俺はもう―― 「ごっこなんてしませんっ! 是非ともお付き合いしてくださいっ!!」  手にしたシャツを抱きしめながら、必死になって大声で叫ぶ。  久しぶりに誘ってくれたタケシ先生の言葉を、ぎゅっと噛みしめながら、急いで後を追ったのでした。  めでたし めでたし((´∀`))
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