最後の恋番外編:はじめてのクリスマス周防目線

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「えっとぉ、白衣の似合うタケシ先生なら、ナース服もアリかなって思って」  太郎の言葉に、思い切り顔を引きつらせるしかない。何を考えてるんだ、コイツは――  額に手をやり呆れ返ったときに、スマホがLINEの通知を知らせるべく、着信音が鳴った。  相手は、涼一くん。向こうも桃瀬から、サンタのミニスカコスチュームをプレゼントされ、困っているとのことだった。 (このやり取りは、桃瀬画伯画集のお題クリスマスにて掲載)  首謀者は誰だ――?  微妙すぎる空気が流れる中、鋭い視線で太郎を見ると―― ・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)明らかに困った顔をしている。  喜んでない姿を見て落ち込んだのか、はたまた怒っている俺を恐れているのか。 「ね、それ着てみてよタケシ先生」  一度だけ俯いて、何か考えついたのか俺を見つめながら、顔を真っ赤にさせつつ、ものすごいお願いをしてきた。  だったらそのものすごいお願い、叶えてやろうじゃないか! 「着てやってもいい。ただし、お前がまずコレを着たらな」  椅子から立ち上がって太郎の目の前に跪き、体にナース服をあててやる。 「なっ、何でだよ?」  大きめなサイズなんだろう、コイツでも着られそうだ(笑) 「何でって、決まってるでしょ。看護師志望のお前にピッタリじゃないか」  ナース服を押し付けるように手渡し、冷たく背中を向けた。 「お前が着ないなら、俺も着ない」  つか、恥ずかしすぎて死んじゃうレベルだからな。絶対に着られないだろ!  そう、思ったのに――
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