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「な、それって恥ずかしいから、脱がしてほしいワケ? それとも俺のこと、誘ってくれてる?」
耳元で告げた言葉にうっと押し黙り、しばし沈黙が流れた。やがて――
「ああ、そうだよ。すっげー誘ってる! 多分誘ってるんだと思う! だから早くしてくれ、バカ犬っ////」
はじめて一緒に迎えるクリスマスイブ。
かなりキレ気味な状態だったけど、言ってくれた言葉が嬉しくて、もうニヤニヤが止らない。
そんな俺の顔を見てから、痛すぎる裏拳をしっかりとブチかまし、身体を反転させて、ぎゅっと抱きしめてきた。
相変わらずアメとムチの使い方が、絶妙すぎるぜ……
「いつまでこの状態でいるんだ、早くしろっていってるのに、歩。この場に、押し倒すかもしれないよ?」
痛む顔面に顔を歪ませていると、笑いながら強請ってくれる。もうちょっとだけ、天使のタケシ先生を見ていたいんだけどな。
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