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(――アブナイ医者にしか見えない……)
渋々前を肌蹴させて太郎にお披露目したら、心臓の辺りに聴診器を当ててくる。
「うおっ、バクバクした音が、ハッキリと聴こえる!」
「そうかい、よかったな」
「しかも何気に早くね? 心音」
そりゃそうだろ。目の前にアブナイ医者がいると思ったら、落ち着いていられないからな。
「……心拍数の数だけ、お前への想いが溢れてるってことだよ」
適当な言葉を言ってみせたら、白衣を突然脱ぎだした太郎。
「じ、じゃあ、さ。その想いに応えるべく、今ここで更に想いを深め合おうじゃないか、タケシ先生!」
「ハッ!!Σ(ll゚Д゚ノ)ノ」
どうしてそうなる!?
白衣は脱いだけど聴診器を耳にかけたまま、何故か襲ってきた太郎に、なす術がなくて固まってしまった。
てか、何のプレィなんだ、これ――
歩目線につづく(・∀・)
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