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カラオケボックスらしい場所で先生とヴィーカとの写った画像がたくさんあり、ヴィーカはだんだん裸になっているのだった。どうやら先生は酔っているらしい。顔が変だった。ヴィーカは、服を無理に脱がされているようには見えず、明るい表情でカメラを向いておどけてさえいる。画像を見ていくうちに、アンジェリーナは先生が自分の消しゴムを手にとっているのを見つけ、思わず、なんで先生が持ってるのと大きな声を出した。
「ああ、あれ、ほんとは僕がお前の筆箱から盗ったんだ。それをあいつに見つかっちゃって・・・」
「あんた馬鹿じゃないの? その携帯返しなさいよ、ヴィーカがかわいそうじゃない。」
「あいつに言いつけないでよ。いつかこの話を大人に言ってやろうと思ってるんだ。」
「あんたが盗んだこともばらすわよ。」
「いまこれ誰かに見せたらあいつも終わりだね。」
「あんたも終わりだって言ってるのよ。ヴィーカのことも考えなさいよ。秀哉に言ってもだめよ。」
「じゃあ、返してやってもいいけど、僕が盗ったこと言わないでよね。それから、もう一回、じゃなくて二回させて。証拠のお礼。」
「ヘンタイ。」
アンジェリーナはそう言って陽一からカメラをひったくると、自分から後ろを向いて前かがみになった。それでも、陽一の口をそこに感じた時には、やはり自分の方が上である気がするのだった。
アンジェリーナは午後の休み時間に先生のところへ行き、誰かの落し物ですと言って携帯電話を先生に渡した。先生は何か言おうとして口を開けたが、一度身を引いてから、僕のです、ありがとうとだけ言った。
それからアンジェリーナは陽一に告白された。お前のためならなんでもすると言われたアンジェリーナは、少し惹かれて、どうせしたいだけなんでしょと言ったが、断らなかった。
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