49人が本棚に入れています
本棚に追加
秋の夜空に浮かぶ、スパンコ-ルみたいな星々
それを3人で窓際に椅子を並べて座って眺める
「で?チュ-はしたの?どんなチュ-?ベロチュ-??それともライトなやつ??」
「キャ-!それ聞いちゃうの円ちゃんっ!!で?どうなの、菫ちゃん!?」
「……」
訂正
星を眺めているのは私だけみたいで、マドちゃんと小鉄君は私を挟むようにして座り、さっきからずっと交互に変な質問ばかりしている
それを耳に指を突っ込んで聞こえないふり
早くミケ、戻って来ないかな…
2日間にわたって開催された文化祭も今日、無事に終わり、片付けも終了した今
ミケは作品の管理を担当していたため、今はその対応で職員室に行っている
他の生徒はみんなもう帰ってしまった後で、とっても静かなはずなのに、ここだけはまだ文化祭をやってるみたいにうるさい
「でもさ、ホントに良かったね。
一時はどうなることかと思ったけど、ちゃんと想いを伝えることができて2人が付き合うことになって、自分のことみたいにすっごく嬉しい」
椅子の上で体操座りをした小鉄君は、膝に顔を乗せると喜びいっぱいの笑みを向けてきた
その笑顔につられて、顔がほころぶ
「ヘヘ、ありがとう。
今でもまだ信じられないけど、私も嬉しい…」
最初のコメントを投稿しよう!