26人が本棚に入れています
本棚に追加
悪魔が私に囁く……
「もっと冷たくーー
もっと冷たくする事が
出来ると良い……」
「私は少しも寒くないわ」
「だったらもっと厳しく
激しい冷たさをだね……」
「分かったよ」
私は先代の【雪の女王】より
まだまだ魔力が足りず……
魔法の練習中である。
魔力不足であるが
私は【雪の女王】には間違い無い。
【雪の女王】は魔力を持つ魔族
だが人間には必要な存在である。
そして私は
人間に必要な存在でありながら
邪悪な悪魔とは実は付き合いが
古く長いのです。
私達は同じ魔族だから……
だから悪魔からは魔法を
教えて貰っているけど
邪悪な心が移らないように
しなくてはいけない。
人間には"愛"が必要。
冷たい雪も必要なのだけど……。
雪は冷たく、降りすぎる
と人間は困るけれど
優しい春の幸せを
感じるられる。
自然も"愛"から実は
生まれている。
全ての命は愛から
生まれて来る。
魔法の練習が
下手な私に
悪魔が怒った。
「【雪の女王】様、本題に
入らせて頂きます。
いい加減に魔法をもっと
上達させて下さい」
私の弱点をついてきた。
この悪魔めー!!
「俺は困ってるんだよ。
【雪の女王】様がこの状態では……
全く俺が仕事にならんのだ」
「先代は魔力が強すぎたのよ?
お分かりになっているの」
「しかし……でもなぁ、
そろそろ人間達に必要なんだよ」
「ええ、地球は温暖化が
進んでいるからもっと雪を
降らせないと困るのでしょう? 」
最初のコメントを投稿しよう!