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『どぅして こぅ為った?』
解る筈がない昨晩寝て今朝目を覚ましたら猫なのだ
何の前触れも無く
『此処はいつ?いや…
有り得ない色の果実に味の違う無花果…
抑 俺の毛並みが寝る前に着てた寝間着の柄なんて有り得ん…
(少し後で毛並み紹介します)
そんな毛並みの俺を疑いもなく飼おぅとするこの夫婦も…』
旦那が昼を食べに帰宅した時
奥に一つ返事で承諾した
嫁に行った娘と学生寮から通う息子にと手が掛からなく為った事で感じた淋しさの矢先の迷い猫登場出来過ぎている
『いや…そぅ仕組まれたのか
その方が シックリくる其れよりも
旦那が言っていた事が気になる』
「ケットじゃなぃか!
幸運が舞い込んだな」
『ケット・シーの事か?
アレって魔物じゃないのか?
俺は…魔物か!?
いや〃〃未だ決まった訳じゃなぃ俺の聞き間違いって事も有る
暫く様子を見よう…』
──夕方
店仕舞いを終えた夫婦が彼を抱えて裏手に有る煉瓦造りの2階建て家屋に入り
「今日から貴方のお家ょ」
玄関を入って左手壁に添って階段L時に上へ
階段右手に扉の無いアーチを潜ると
キッチン更に左手に水場右手に色々焼けそうな煙突オーブン
玄関から右手にダイニング6人掛けの机 少し左奥に暖炉 暖炉前リクライニングチェア更に奥キッチンの真向かいに部屋と思われる扉2つ
暖炉の奥水廻りへと思われる通路奥に扉
煉瓦と木材で暖かみの有る室内
彼を机の上へと下ろし嬉しそうに
「パパが貴方の為にお肉を買って来てくれたゎ」
「なぁ この子の名前何がいぃかな?」
『名前決めるって事は当面は売り飛ばされる事には為らなそうだな』
「可愛い名前がいぃわ」
「ジュリアスなんてどぅだ?」
「男の子ょ?それに…」
「それに?」
彼を指して
「観て♪盛大に首振ってるゎ」
彼の方を見詰めて
「偶々だろ?な!ジュリアスどぅだ?良い名前だろ?」
後退りしながら千切れんばかりに首を振り回す
『なんセンスだ…止めてくれ』
「ダメょ私のジェフリーちゃんに変な名前付けないで頂戴」
『…変わらない気が…』
「ママの名前だって首振ってるぞ?」
「…」
『がっかりし過ぎでしょ~』
「良し!じゃあ ジェスとジョリーにも相談しよう!弟が出来たから名前の候補送れって」
「そぅね♪」
『頭文字Jばっかかょ………』
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