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  翌朝手紙が1通届いた 「おっ!来た来た!」 『えっ!? 速すぎだろぉ! やっぱり魔法の世界なのか? そぅとしか考えられん…』 突然玄関の扉が勢い良く開いて 女性が怒鳴り込んできた 「ちょっと!お母さんも若くないんだからお父さん頑張りすぎよ!!弟は嬉しいけど安定する迄お母さん働かせちゃダメじゃなぃ聞いてるの!お父さん!!」 「も~パパのお馬鹿さんね~ ちゃんと仔猫ちゃんって 伝えなきゃダメょ ジェスが勘違いしたじゃなぃ」 「え?猫?」 「俺はちゃんと説明したぞ! 落ち着いて聴けよって前振りしてから説明したのにジェスがいつもの早とちりでスッ飛んで来たんじゃなぃのか?」 「だって お父さん落ち着いて聴けよって言う時は いつも大事件なのょ!其れを〈弟が出来た〉なんて聞かされたらスッ飛んで来るわょ!!」 「貴女達が巣立ってから1番の大事件ですもの♪なんせ幸運の ケロットちゃんがお家に来たのょ♪」 「え?猫って彼のケロットなの!?」 「そぅよ♪」 「飼いたくても買いたくても選ばれた者にしか懐かない何処を捜しても見付からない幸を運ぶ不思議な魔の者の 彼のケロット!?」 「そぅだぞ!」 「大々〃大事件じゃなぃ!!」 『俺…そんな生物に生ったのか 或る意味誘拐されそぅだな…』 「こうしちゃ居られなぃわ! 旦那と此方に越して来るわ!良いでしょ?お父さん ね!お母さんも!」 「おぃ!でも向こうの親御さんに反対されないか?嫁に行ったのだって向こうの─」 「良いの! 最近旦那が言ってくれたの 子が中々産まれないってチク〃〃〃小言が絶えないから家出るって お義父さんに啖呵切ったの今新居捜してたから」 「また賑やかに成るわね♪」 『肖る気満々だな…』
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