第1章

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アリス怒り;まったくもう…まあ、せっかく来たんだし、登録情報の更新はしていってよ 困り眉;あ、ありがとうございます! アリス;しかし君が本当に偉大なる魔法使いになるとは……オズはよっぽど君に入れ込んだんだね 考え;オズ………? アリス考え;えっ アリス驚き;き、君もしかして…… 哀;………… アリス考え;そうか………君の対価は、オズとの記憶だね 哀;………そうみたいです ;……………… アリス;野暮なこと聞いて悪かったよ… 困り笑い;いえ、そんなこと… アリス;……………………… ;ま、気を取り直して… ;登録情報の更新をしてね。この紙に名前と身分と、あと現住所。それから… ;君、仕事はどうするつもりだい? 考え;仕事……… アリス;魔法使いの仕事はまだまだ人手不足なんだ。今ならどこでも就職しほうだいだよ ;どうする? 考え;何も考えていませんでした… アリス;そもそも、魔法使いはどんな仕事をしているか、知ってるかい? 無;えと、魔術師機構に勤めて、王都にいる魔術師たちの管理や援助をしたり…治安部隊では街の治安を護るためにいろいろ活動したりとか…ですか? アリス;そうだね、でもそれだけじゃない。王都を少し離れたところに工業地帯があるだろ?あそこの工場にも魔法使いはいる。工場だけじゃない。パン屋にも雑貨屋にも服屋にも魔法使いはいる。 ;僕たちは奇跡を起こす人間だ。需要はどこにでもあるのさ。それに ;僕たち魔法使いが触れたものには、少しだけ魔力が宿るんだ。だからなにをしても出来の良いものが産まれるんだよ。 考え;そうだったんですか…… アリス;オズはそんなことも教えてないのかい?ま、あの引きこもりは最近の世間なんか分からないか 哀;…………… アリス戸惑い;そう悲しそうな顔しないでよ………彼から教わったことまで忘れちゃったわけじゃないだろう? 哀;…そうですね 考え;魔法の知識はたぶん無くしてないと思います アリス;それはなによりだ ;と、仕事の説明は以上だが…実は君にはやってほしいことがあってね
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