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アリス怒り;まったくもう…まあ、せっかく来たんだし、登録情報の更新はしていってよ
困り眉;あ、ありがとうございます!
アリス;しかし君が本当に偉大なる魔法使いになるとは……オズはよっぽど君に入れ込んだんだね
考え;オズ………?
アリス考え;えっ
アリス驚き;き、君もしかして……
哀;…………
アリス考え;そうか………君の対価は、オズとの記憶だね
哀;………そうみたいです
;………………
アリス;野暮なこと聞いて悪かったよ…
困り笑い;いえ、そんなこと…
アリス;………………………
;ま、気を取り直して…
;登録情報の更新をしてね。この紙に名前と身分と、あと現住所。それから…
;君、仕事はどうするつもりだい?
考え;仕事………
アリス;魔法使いの仕事はまだまだ人手不足なんだ。今ならどこでも就職しほうだいだよ
;どうする?
考え;何も考えていませんでした…
アリス;そもそも、魔法使いはどんな仕事をしているか、知ってるかい?
無;えと、魔術師機構に勤めて、王都にいる魔術師たちの管理や援助をしたり…治安部隊では街の治安を護るためにいろいろ活動したりとか…ですか?
アリス;そうだね、でもそれだけじゃない。王都を少し離れたところに工業地帯があるだろ?あそこの工場にも魔法使いはいる。工場だけじゃない。パン屋にも雑貨屋にも服屋にも魔法使いはいる。
;僕たちは奇跡を起こす人間だ。需要はどこにでもあるのさ。それに
;僕たち魔法使いが触れたものには、少しだけ魔力が宿るんだ。だからなにをしても出来の良いものが産まれるんだよ。
考え;そうだったんですか……
アリス;オズはそんなことも教えてないのかい?ま、あの引きこもりは最近の世間なんか分からないか
哀;……………
アリス戸惑い;そう悲しそうな顔しないでよ………彼から教わったことまで忘れちゃったわけじゃないだろう?
哀;…そうですね
考え;魔法の知識はたぶん無くしてないと思います
アリス;それはなによりだ
;と、仕事の説明は以上だが…実は君にはやってほしいことがあってね
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