あらすじ

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自殺霊は自殺した場所から遠く離れられないから、三番目に失踪した女の子の自宅近辺を捜索した。すると、ビルの屋上から何度も飛び降りる自殺霊がいた。  僧侶と巫女は自殺霊が三番目の黒い影の男であることを知り、彼女の部屋でした儀式を聞きだすことに成功した。  それは、彼女が亜空間に肉体と魂が閉じ込められていること、自殺霊は儀式をすれば天国に行けると呪術師にだまされた事を話した。  残念ながらその自殺した霊は、最後の飛び降りで地中深く潜り、みずから地獄界に落ちて行った。  失踪の原因は亜空間への閉じ込めと分かるが、その扉を開くには霊的エネルギー、心霊プラズマを発する者でしか移動や解錠することはできないらしい。僧侶と巫女は高齢でもはや無理であると言った。  僧侶と巫女はこれ以上被害者が出ないように呪術師を捕え、呪術の封印をすることしか今はできないとし、再度、呪術師探しが始まった。  しかし、探索の成果がないまま時が流れ、ついに僧侶と巫女は最終手段としてお互いの一族に古代より伝わる八芒星(はちぼうせい)の鏡で協力者の若い男性と女子大生に合わせ鏡の中にはいってもらい、お互いの一族の全てのパワーを注ぐしか方法が無いと言った。  この事により鏡の威力や僧侶と巫女の霊力を失うが、仕方がないと考えた。  ある満月の夜、紀伊山地でもっと高い山の峰に全員で移動した。 スタッフも手伝いその儀式の準備を済ませ、二人が中に入り、手をつなぎ、まさに鏡を合わせようとした瞬間、月は太陽にかわり、二人を慈愛の光が包んだ。  若い男性と女子大生は、口や態度に出さなくてもお互いにひかれあっていた。そして二人はお互いの一族の統領となる運命でもあったのだ。  その時、呪術師は自分が統領になれない事を知る。更に霊をそそのかし、悪霊と手を組み関係者の死と二枚の鏡の略奪に執念を燃やすのだった。  それからは、スタッフも例外ではなく、呪術師から霊的攻撃を受ける事になった。  ついに直接対決になるが、はたして失踪した女の子たちを無事救出できるのか、一族とは何者なのか、その結末はお楽しみに。
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