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それから橋を渡り、さらに数分歩くと、街中に出た。
孝宏君に案内してもらって、さらにそこからしばらく歩いて、交番前に到着。
交番の屋根に付いている丸い時計は、午後六時過ぎを指し示している。
あたりはようやく、少しずつ夕暮れ色に染まってきている感じだ。
さっきまでは少し蒸し暑く感じられていたけど、今はかなり涼しくなったように思う。
交番のすぐそばに立っている電柱を見上げたら、カラスが一羽、ポツンと電線に止まっていた。
「失礼します」
言いながら交番のドアを開けた孝宏君に続いて、私も中に入る。
「はい、どうしました?」
中にいたのは五十歳代ぐらいにみえるお巡りさんだった。
すぐに私たちは事情を説明する。
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