第3章

20/23
前へ
/171ページ
次へ
「木山さん。当ホテルとしては、もっと女性の集客率を上げたいんです。助言を頂けますか?」 中山さんの手が 太ももから 移動を始めて 「ヤメッ」 大声を出しそうになって 唇を噛み締めた もう嫌だ 立ち去りたい 「木山さん仕事中ですよ?助言をお願いします」 「すみません。後日メールを送りますから」 我慢出来ない これ以上 貴文さん以外の人に 触られたくない 「Y社では、顧客の質問に答えない指導でもあるのですか?私はギリギリまで待たされたのですよ。さあ、動かず答えて下さい」 助けて 貴文さん助けて 「そう良い子ですね。仕事を途中で放棄するのは関心しません。木山さんも同じ意見でしょう?」 「同感です。仕事中に嫌がる相手に手を出す男も最低だ。査問委員会で審議するべきだと思いますよ」 「成田さん。違う、同意の行為なんです。彼が何度も視線を送ってきて、誘いに乗っただけです」 逃げていく 中山さんに 目もくれず 心臓が 凍りそうな視線で 睨まれて 「違うんです」 俺はただ 貴文さんに寄り添う 中山さんに 妬いただけで 「違わねえだろ。お前が何度も中山を見たのは事実だろうが」 連れ込まれた 車の中で 押さえ込まれて されたキスは 全然優しくなくて 「やめて下さい」 助かったと思ったのに 貴文さんが 来てくれて 嬉しかったのに シートが倒されて ベルトが外され 乱暴な手が 下着の中に 手が入ってくる 「貴文さんッ、嫌だ」
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2148人が本棚に入れています
本棚に追加