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「抵抗出来ない自分を何度も責めたわ。何で付いて行ったんだろう、何で信じたんだろうって」
相談したい
その言葉を信じて
食事の注文も
任せてしまった
ビールだと
疑わずに
強いアルコールを
飲んだんだ
「付いて行ったんだ。俺が、俺が悪い。あの男に付いて行った俺が」
「違うの。瞭君、違うのよ!騙されたの。瞭君は悪くないの。分かる?瞭君は全然悪くないわ」
でも・・・・・・俺が
「言われてたんだ。注意しろって、なのに俺」
言われた
誰かが、心配して
言ってくれてたのに
「分かってなかった。視線に気付いてなかった!苦し、苦しいよ」
飲みに行くって
言ったら
『分かってなさすぎ』
怒ったような
声が
何度も聞こえて
胸が、苦しい
「瞭君は、性欲を満たす道具にされた被害者なの。好きでもない人に、無理矢理抱かれた被害者なの。全然悪くないのよ」
好きでもない人に
無理矢理
「ねえ、瞭君聞いて?」
俺の手を
強く握り締めて
真摯な目で
見詰めてくる
とても綺麗な
強い目だ
「こんな汚い身体、誰も許してくれない。家族も、恋人だった人も腫れ物を扱うように、遠巻きに私を見てる。そう思ってたの」
俺も、汚い
だって
俺があの男に
付いて行ったんだ
俺が・・・・・・悪い
「大事な人たちを私が拒絶してることに、気付かなかった。気付かないまま何年も苦しめてしまったのよ」
大事な人たちを
何年も
苦しめる?
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