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「見てくれる?瞭君の携帯電話の着信履歴を」
「着信履歴?」
何・・・・・・これ
凄い数の
着信がある
中でも
一番多い名前が
「・・・・・・貴文さん」
「彼、瞭君を守れなかったと悔やんで、酷く苦しんでるの」
え・・・・・・?
「拒絶しないで会ってあげてくれる?自分の無力さに苦しんでる彼を助けてあげられるのは、瞭君だけなの」
「俺、だけ?」
「そうよ。彼が誰よりも大切にしてる瞭君にしか、出来ないわ」
『 愛してる』
優しく囁く声が
頭の中に
響いてくる
「貴文さん・・・・・・貴文さん。貴文さん」
優しい目で
優しい手で
俺に触れる人
貴文さんが
ゆっくり
近付いて来て
俺の前で、跪いた
「瞭、守ってやれなくて、怖い思いをさせて悪かった」
「違う!貴文さんは悪くない」
「俺が悪い。俺は、恋人も守れねえ最低な男だ。だが、それでも瞭が好きで、今度こそ守ってやりたいと思ってる」
真っ直ぐな目が
強い眼差しが
本気だと
伝えてくる
「瞭が他の奴に恋をして、俺を忘れても守り続けて良いと、許可をくれるか?」
「嫌です」
何で・・・・・・
「分かった。悪いが、勝手にお前を守らせて貰う」
「嫌だって言ってるんです。何で俺が他の人に恋をすると思うんですか?俺のこと嫌いなら」
他の男に
抱かれた俺が
嫌いになったなら
汚いなら
そう言ってくれた方が
「好きだって言ってんだろッ!俺は、瞭以外の奴は要らねえんだよッ!守ってやれなかったのに、好きなんだ」
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