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アキは純に桜田のことを話してしまった事で、何かが起こる様な気がしていた…。
そして…、密かに考えていた…。
この街を出る時なのかも知れないと…。
だが、みらいの事を考えると、この街を出ることは余りにも残酷過ぎる…。
あれだけ慕っている純から離れる事は、みらいにとってどれだけ悲しいことか…。
その事を思えば…、アキは胸が張り裂けそうになった…。
何よりも考えなくてはいけないこと…。
それは、みらいの人生…。
みらいにとって、どうする事がいいのか。
それはきっと…、アキが純を愛し、純を受け入れ、三人で歩んで行くこと…。
でも、それだけは出来ない…。
アキは寝室に入り、みらいの寝顔に呟いた。
『みらい…、ごめんね…。
みらいの願い、叶えてあげられない…』
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