17人が本棚に入れています
本棚に追加
純はそんな思いから、ある人物に逢いに行った。
ホテルの一室、そこに居たのは晃司だった。
「にーちゃん、今日はアキの事で話があって来たんだ」
晃司はソファーに座り、何も言わずにタバコをふかしていた。
純はいきなり晃司の前に土下座をした。
「にーちゃん、お願いだ。
もうアキには近づかないでくれ。
頼むっ、これ以上、アキを悩ませないでくれ」
純はそう言って、床に頭をこすりつけ、晃司に頼んでいた。
晃司はタバコを消し、ソファーから立ち上がり、窓の外を見た。
「俺、アキに自分の気持ちをハッキリ伝えて、アキの本当の気持ちを聞いたんだ。
アキはずっと一人の男の事を想い続けてるんだ」
最初のコメントを投稿しよう!