第八話  強く…、迷わず

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純はそんな思いから、ある人物に逢いに行った。 ホテルの一室、そこに居たのは晃司だった。 「にーちゃん、今日はアキの事で話があって来たんだ」 晃司はソファーに座り、何も言わずにタバコをふかしていた。 純はいきなり晃司の前に土下座をした。 「にーちゃん、お願いだ。 もうアキには近づかないでくれ。 頼むっ、これ以上、アキを悩ませないでくれ」 純はそう言って、床に頭をこすりつけ、晃司に頼んでいた。 晃司はタバコを消し、ソファーから立ち上がり、窓の外を見た。 「俺、アキに自分の気持ちをハッキリ伝えて、アキの本当の気持ちを聞いたんだ。 アキはずっと一人の男の事を想い続けてるんだ」
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