第八話  強く…、迷わず

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純は晃司に必死に訴える。 「にーちゃんがアキを好きな気持ちは俺にも分かる。 俺もアキに出逢って、三年間アキを見てきたから。 でも、アキはその男以外、愛することは出来ないとハッキリ言った。 アキはずっと一人で悩んできたと思う。 その男のことも、みらいのことも…。 俺はそんなことなんて考えないで、アキに自分の思いを押し付けてた気がするんだ。 アキが泣きながら、俺に何度も謝った。 きっと、俺のことでも、アキは悩んでたんだと思うんだ。 アキは人を傷つけない様にして、自分が傷ついて、ずっと苦しんで来たと思うんだ。 だから、俺は決心したんだ。 これからは、アキとみらいを影で見守り、守っていこうって」
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