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純の言っている事は、晃司には予想がついていた。
アキが誰かをずっと愛し続けていることも、たくさんの事を一人で抱え、苦しんで来ていることも…。
「純、アキの本心を知って、お前はアキの事をあっさり諦められるのか。
見守るなんて奇麗事言ってるが、自分の想いを抑えたままアキを見守る事が、どれだけ苦しいことか、お前は分かって言ってんのか。
お前は甘いんだよ」
と晃司は純をバッサリと切った。
「正直、諦めることなんて出来ねーよ…。
見守ることがどんだけ苦しいかなんてことも、俺にはわかんねーし、甘いかもしんねー。
だけど、そうしなきゃなんないって思う。
例え、アキが俺を受け入れてくれなくても、俺の想いが一生アキに届かないとしても、俺はアキの笑顔を見ていたいから」
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