第八話  強く…、迷わず

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純は何度もそう言って、晃司に頭を下げた。 「くどいっ! お前に何を言われても、俺のやり方はかわんねー。 アキは絶対に俺のものにする」 「どうしてだよ! にーちゃんはどうしていつも、俺の大切なものを奪って行くんだ。 アキに何かしたら、俺はにーちゃんでも許さない。 俺は絶対にアキを守ってみせる」 純はそう言うと、テーブルの上に封筒を置いて部屋を出て行った。 晃司はため息をつき、テーブルの上の封筒を手にした。 「退職届けか…。 アキのために、俺も仕事も捨てるって言うのかよ…」 晃司は退職届けを破ってゴミ箱に捨てた。
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