ミライに繋ぐ恋のおと。

積み重なる、ぬくもり。

　老舗の商店が多数並ぶ元町。

　買い物するのももちろんだが、石畳の道を散歩するだけでも楽しめそうだ。

　ここのある場所へ行きたいと言っていた彼女、他の店には目もくれず目的地へ一直線。

「あ、あった！」

　それは地元、東京でも見たことのあるお店だった。

「ここって……ポン○ドウルだよね？」

「そうだよ、どうしたの？」

「わざわざここまで来なくても買えるんじゃ……」

「あのねー、元町は本店なんだよ？　他のところで買うんじゃ面白くないの！」

　ムスッとした表情で彼女は言う。

　そういえば、元町には発祥の店がいくつかある。ポンパ○ウルもそのひとつだ。