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先輩は、新しく覚えた言葉を使ってみたかったようだ。僕は、先輩の、恥ずかしそうに言う「らめぇ」に、いたく満足した。そして、先輩の忠告に従おうと心に決めた。僕は、楓先輩のぬくもりを感じながら、幸せな気分になった。
翌日のことである。昨日のことを忘れたのか、鷹子さんが、ぶっきら棒な調子で、高圧的に、僕のところにやって来た。
「サカキ。3を貸せ」
「3って、何ですか?」
「続きだよ! 『らめぇ、淫モラルな女教師3~淫虐の館~』だよ!」
どうやら、「らめぇ2」は、先輩にとって、かなりツボだったらしい。その叫び声を聞いた楓先輩が、当然のように僕と鷹子さんに説教をしたことは言うまでもない。
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