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もう何が何だか解らず放心状態の俺を余所にコスプレ女は7人の異常者達の首に近付き手をかざしていた。
すると、かざした瞬間に燃え上がった首は灰になり……そして消えた。
それを放心状態のまま見ている俺に振り返ったコスプレ女はニヤリと笑いながら近付いて来る。
(ヤバイ!次は俺の番かよ!に、逃げないと!)
だが頭では、そう思っていても身体が恐怖に支配されピクリとも動かない。
逃げる事など出来ないのが解っているかの様に深紅の瞳を光らせながらコスプレ女はユックリと近付き、そして目の前に来て俺に手を突き出した。
「うわぁぁぁ!殺さないで!」
頭を抱え叫んだと同時に耳に『バタリ!』と人が倒れる様な音が聞こえ恐る恐る顔を上げると……
そこにはコスプレ女が、うつ伏せになり倒れていた。
「えっ!?」
いったい何が起きたか解らないが。倒れたまま全く動かなくなったコスプレ女に側に落ちていた木枝を掴み『ツンツン』したりして見たが……反応がない。
(死んだのか?まさか……と言うか突然に死ぬ理由が解らん )
と、うつ伏せのまま動かなくなったコスプレ女の背を黙って見つめ、どうした物かと考え込んだ。
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