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こうして観察していて、分かったことがいくつかあった。
まず第一に、この捕食のような行為(融合と名付けよう)は、大きな個体が小さな個体を吸収するとは限らないことだ。
小さな個体が凹字形になることもあれば、逆もある。また、同時に融合するときは、1対1でのみ行われるということだ。計3匹以上での融合は起こらない(観測されなかった)。
次に、融合を繰り返して1匹のクレイのみになると、粘土を千切るかのようにいくつかに分裂する習性があることもわかった。
厳密に何匹とは決まっておらず、多いときには20数匹にも分かれた。こうして分かれたクレイたちであるが、やがて融合を始める。そして1匹のみに戻り、また分裂する。
しかしながら、融合、分裂ともに、クレイ全体の総質量は変化しないことがわかった。
クレイの行うことといえば、この融合と分裂のみである。
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