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その姿はどこか異様で、しかもザァザァと勢い良く雨が降る中何かのモノの前で立ち止まり傘でつんつんと、つついているのだから、他の人が見たらきっと目を疑うだろう。
これが生き物だったら...放置してたら危険だよな、こんな雨の中だし。
そう思い、どうしたものかと数分思案し悩んだはて。
「...よし」
傘を差したまま膝を降りしゃがみ込む体制をした隼人は意を決して手を恐る恐る伸ばす。
何故か、さっきまであった雨が地面を叩きつける音、車が道路を走りそして水を跳ねる音、人々が談笑する声。
其れ等の音が一瞬消えたようなそんな感覚を抱いた隼人は手を伸ばすのを一回やめ小さく嘆息しまた手を伸ばすのを再開した。
ぼふっ
恐る恐る手を伸ばした先にはやはりなにか柔らかい布のようなものがあって手で触ると動物などの生物のようなものの感触は無かった。
これは寧ろ布の感触と言ったほうがわかりやすいのだろうか。
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