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「な、早瀬!今日コイツ借りてもいーい?」
光輝はコイツ、と言いながら俺の頭を手でポンポンと軽く叩いた。
「俺は物じゃないからな、あと頭を叩くな」
ベシッ、と光輝の手を払いながら何処かへ行くのかと問えばクラスの男子数人誘ってサイ○リヤに行くらしい。
どうしてそうなった。
「別に、いいけど」
「つかまず早瀬に許可もらう前に俺に許可もらえよ」
「早瀬サンキュ!まぁほら、隼人は来てくれるってわかってたしいいじゃんいいじゃん」
能天気な返事に思わずため息が零れるが光輝の言う通り何も用事が無い為不満はこの際飲み込むことにした。
「んじゃ、お前今日は先に帰るなよ!」
「ん、了解」
今日サイゼに行く時にでもネタとして昨日の事光輝に言ってみるか。
アイツ、心配性だしな。
「光輝くん、お兄ちゃんをよろしく」
「おう、任せとけ!」
「いや、なんで俺が問題児みたいな扱い受けてんだよ」
ーーこの何時ものやり取りが酷く心地よいと思うのはやはり慣れているからだろうか。
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