12人が本棚に入れています
本棚に追加
「...光樹、コレ丸ごと入れていい?」
「いや、ダメだからな!?」
コレ、と言いながら明らかに切っていないであろうリンゴを持つ隼人。
そんな隼人に華麗なツッコミをする光樹。
明らかに茶番劇だ。
「冗談だ」
「冗談かよ!?」
「ちょっと2人とも、真面目にやりなさいよ」
「俺はやってるからな!?」
そんな光樹の嘆きという訴えも虚しくするは茶髪の髪をポニーテールにし、揺ら揺ら揺らしている2人と同じクラスで同じ班の上野まみ。
無論今やってる調理実習の班もクラスの班で作られているので同じ班である。
「鈴木くんを見習いなさいよ、あんなに黙々とリンゴの皮を向いているのよ。...ちょっと剥きすぎだけど」
「いや、あれちょっと所じゃないから」
鈴木くん、と呼ばれた彼は黙々とリンゴの皮を剥いている。
明らかに剥きすぎだと言われる程。
一つ、また一つ鈴木の目の前の皿には皮を剥かれた林檎が増えて行く。
「...とりあえず早くアップルパイ作っちまおうぜ」
隼人はきび砂糖とレモン汁を持ち鍋にたっぷりと入れようときび砂糖とレモン汁を頭上に掲げる
それを見た光樹が隼人に料理をストップさせるのは光よりも早かったのは気のせいか。
最初のコメントを投稿しよう!