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「でさー、俺らの学校も可愛い子いっぱい居るけどやっぱり隣の学校の私立学校だよなー」
「わかるわかる、顔面偏差値高いよな、あそこ」
男子高校生といえばコレ、とでも言うかのように最初は思い思いの事をしてた隼人御一行は恋バナならぬJK可愛い話をしていた。
が、隼人は話に加わるわけでもなくただボーッとしていた。
ちなみに、光樹はこの手の話は満更でもないようだ。
「隣の私立高といえば、たむ...なんとかさんって人が可愛いとか噂で聞いたなー」
「あ!それ俺も聞いたことある」
光樹は顎に手を起きながら噂で聞いた事を皆に話せば隼人にボーッとしているマスコット系男子と称された安藤が反応した。
「へぇー、あ。僕は中学一緒だった友達が隣の私立とは違う私立高に以下にも女の子!って感じの子が転入してきたんだって。写メ見たかったけど本人に断られたらしく見れなかった」
はぁ、とため息をついてる染谷は手元にあるコーラを飲み隼人と鈴木を一見した。
「あと君ら喋らなさすぎ、まぁ...鈴木はいつものことだからわかるけど」
「え、あ、悪い」
「...つい何時ものように聞き専にはいってしまった」
頬を掻きながら目線を落とす隼人、いつもと全く変わらぬ様子の鈴木。
2テンポ遅く返事を返した鈴木はきっとその体質柄なのだろう。
「隼人、どうした?」
不安気な表情をし真っ直ぐと隼人を見つめる光樹は大丈夫か、と隼人に視線で訴える。
「大丈夫だ、少しボーッとしていただけだしな」
心配するな、と光樹に向かって言った隼人はガタッと席に立ち「トイレに行ってくる」と3人に言い残し白杖を持って店外にあるトイレへと向かった。
「.....大丈夫かな、隼人。」
光樹は尚も心配そうに隼人を見つめている。
「...大丈夫だろ、アイツなら。隼人だって男だ」
全然言葉を発さなかった鈴木は光樹に聞こえるような声の大きさで光樹を安心させるよう静かに述べた。
「まぁ、そうだよな」
心配し過ぎも良くないと気持ちを切り替えた光樹は、再び3人と談笑を始めた。
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