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寮に戻った俺は、早速キッチンに立った。
明日の為の…新しい始まりの準備には間に合わないけれど、今日が終わる…今年の終わりを飾る料理なら準備が出来るから
早く帰って来ないかな?
沸き立ったお湯に、粗削りのかつお節を入れて火を止める。ゆっくりこしたら一番だしが出来る。
醤油、酒、みりんを合わせて返しを作り…
返しとだしを合わせたら麺つゆが出来る。
それを氷水で冷やしておく。
次は、大きな鍋いっぱいに湯をはって蕎麦を茹でる。
それを流水で洗い、ザルにあけた。
大きなエビは買えなかったから、野菜と小エビのかき揚げをつくる。
揚がったものを割って中まで火が通っていることを確認してから口に入れた。
サクッ
軽い食感と野菜の甘みそして、エビの香りと旨味が口に広がった。
うん、久しぶりだけど…大丈夫。
二つ目に取り掛かろうとした時
パタンと扉の開く音がした。
そして、
「ツッキー、めちゃくちゃいい匂いがする。」
と声が聞こえた。
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