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side O 「見たか…よーさん。」 「見タヨ、とーちゃん」 ………………。 とーちゃんって、とーちゃんって…。 「何で、とーちゃん?出来れば、佐野さんを、かーちゃんで…。」 「名前、冬也ッテイッタ。ダカラとーチャン。却下…。武チャンはかーチャンニナラナイ。」 変なところで、細いよね君。 よーさんは、ショックを隠しきれないのか、小さな体をプルプル震わせて 「アッアノ人…イイ人ダト思ッタノニ。」 と、何度も呟いていた。 仕方がないんだけどさ、あいつの場合…。でもまぁ、君に人間の基本情報をお伝えしましょうね。 「男はみんな狼よ、よーさん。」 ちらっとよーさんは俺を見ると 「とーチャンモヤッパリ…狼…。」 「とーちゃんは、オープンで口説いてます。たまに、手とか手とか口が出ちゃうんです。」 「とーチャンハ、変態。」 「違います。好きな相手に全力投球なだけです。」 鳥…改め、よーさんは深い溜息を吐くと、僕を見て
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