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リビングの前には、踞る着物を着た和風美人…男の子だよな…?
と
心配そうに、肩を抱くポニーテールの男…こっちは体格的に間違いない。
がいた。
「う~剣…痛いです。」
「お前はバカか、無理して動くな!」
あ~何だか、嵐の説明がわかるような気がしてきたかも…。
多分ポニテが寮長だ。
そして、あの、泣きそうな子が彼の大切な人だ。
二人の甘酸っぱい雰囲気に何だか微笑ましくなりつつも、織部をタップして降ろしてもらった。
見られなくて良かったと本気で思う。
俺は、着物を着た子の目線に合うようにしゃがんで、声をかけた。
「突然で悪いが、痛むところを診せてくれないか?」
出来うる限りの優しい声と、笑顔で語りかけた。
「ふぇ…。」
「アンタ、何者だ!」
その姿は、時代劇で見る…
姫君と若武者の様だった。
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