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「こら、黒岩。その人にそれ向けたら…僕本気で怒っちゃうよ~。」 真っ黒なオーラを撒き散らした、織部とよーさんがいた。 黒岩と呼ばれたポニテ君はうっと唸ると、その場で固まってしまった。 その隙に、俺はお姫様に話し掛ける。 「俺は、新学期から用務員として働く佐野武司って言います。少し覚えがあるのであなたの足を診せてもらってもいいかな?」 「え…用務員さんの佐野さんですか…。私は花流院静流です。あの…。」 俺は、なんと言っていいかわからず、笑ってしまうと。 「月夜野はこの方以上の名医を存じあげません。」 「嵐…。」 俺は頭を抱えた…。嵐は綺麗なキラキラ笑顔で脅迫しているようにしか見えない。 だが、静流と名乗った彼は違った様だ。 「なっ何故、月夜野さんがここにいらっしゃるのでしょうか…。」 眼鏡の奥の瞳を見開いて驚いている。 それを見た嵐は更にキラキラ度を増した笑顔を静流君の顔に近付けた。 後ろで、ドスとかボカって音も聞こえたが… 嵐の顔は静流君に驚くべき効果を発した。
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