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爆発音が聞こえる位な勢いで、静流くんの顔が真っ赤に染まり…目がグルグル回り出してしまった。 「患部を佐野さんに見せてもらえますか?」 キラキラ笑顔を悲しげな顔に変えて静流君にどアップで迫った。 遠くで織部とよーさんが、たらしだジゴロだと呟いている声が聞こえた。 静流君は息も絶え絶えに、判りました…と患部を診せてくれた。 足首を伸ばしたり、左に曲げると痛むことから骨には異常がなく、軽い捻挫で済んだようだ。 「嵐、救急箱の中に湿布とテープはある?」 振り返って嵐を見ると、嵐の両手にはそれらがそろってた。 スゴイよ嵐…病院の看護士も真っ青の有能さだよ。 蘭から湿布を受け取り静流君に声をかける。
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