序章

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ふかふかのクッションにちょこんと座るよーさんの頭を優しく撫でると、気持ちよさそうに目を細めてくれる。 「ごめんな…よーさん…。俺…俺がよーさんの…。」 「武チャン、よーさんハ武チャンノ側ガ幸セ。」 にっこり笑ってくれた様な気がする。 「うん、俺もよーさんがいるから幸せだ。でも、暫くは入院しなきゃダメなんだ。」 「迎エニ来テ、よーさん待ッテル。」 うん、うん。 必ず迎えに行くから。 後ろ髪を引かれながら、動物病院を後にした。 そして、俺は…寒い中に居たためか、はたまた年のせいか…肺炎を発症していたらしく…1週間の入院となった。
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