第1章

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むかーし むかし あるところに おじいさんと おばあさんが くらしておった おじいさんは、山に柴刈りに・・・行くと見せかけて・・・ 「知っとるわい!じいさんや!あんた、満月のたんびに、かぐや姫と密会しとるじゃろうが!」 毎朝にこやかな笑顔で見送ってやっておるが、わしが知らんとでも思うとるのかの? 娘のように育てた、ほんに可愛いかぐや姫。 その娘に手を出しおって! ほんに、仕方のないじいさんじゃ。 いつも自分の股のもんを「愛の股間力」なんぞとほざいておるが、若いときにくらべたら、桜島大根(世界最大種)と萎びたごぼうほどにもなるわい。 にもかかわらず、毎晩わしを求めてきおってのう。 いや、そこはそれ、夫婦じゃろ? まあ、わしも悪い気はでんがのう、ふぇっふぇっふぇ、するぅしておくれ、はじゅかしいではないかえ。
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