3章 蒲公英(たんぽぽ)色@カンバセ―ション

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 老神桔梗。  昨年、通っていた大学を卒業したばかりの、二十二歳。  年齢より年上に見られることが多いが、それは決して老けているなどの理由ではなく、その歳不相応の落ち着きと、滲み出る色気からだろう。  そこらのグラビアアイドルと比べてもなんら遜色のないプロポーション。  現在、もう客の来訪もないので部屋着――キャミソールとホットパンツという、部屋着過ぎる部屋着に身を包んだその胸元では、豊満なそれの谷間が惜しげもなく晒されているし、その胸の大きさを際立たせるくびれと、ホットパンツから伸びる血色の良い足は太くもなく細くもない、まさに健康美を体現したような様である。  家族である上に、もう見慣れてしまった今では綺麗だな以外の感想を抱かなくはなったが、姉さんがこの家に来たばかりの頃は、正直やばかった。
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