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「本当、時は残酷よね。八重ちゃん、こんなに大きくなっちゃって。声も低くなって、格好よくなっちゃって。昔は、お姉ちゃんお姉ちゃんって、可愛く私の後ろをついてきたのに」
「いつの話をしているんだよ」
「昔は、一緒にお風呂も入ってくれたし、一緒に寝てもくれたのに」
「あの頃は、小さかったから許されただけだよ。今じゃ無理」
「下ネタ?」
「下ネタじゃねぇーよ!」
「今は、大きくなったの?」
「そりゃ、成長してるから――って、なに言わすんだよ!」
「はいはい。怒らない怒らない」
言いながら、姉さんが手を伸ばしてき僕の頭を優しく撫でてくれる。撫でられるのは心地いいし、特に姉さんからだと落ち着くので昔から好きではあるが、やはりこの歳になると恥ずかしさが表だってくる。
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