第1章

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傍から見れば今までと同じ、無言で私は歩いた 平然を装って 私の数メートル先の男もこれまた平然を装い、(これは私の偏ry)自転車を漕いでこちらへ向かって、来ようとしていた、 が、自転車の加速スピードが頂点に立つ前に、私と一メートル先の男は幸か不幸か、目が合ってしまった 「………」 「………」 どちらの台詞がどちらの物かなんてどうでもいい 台詞と言っていいものかどうかも困ってしまう、二人とも同じ無言なのだから 突然ですが私は人と目を合わせるのは嫌いだ。大嫌い 人の目を見て話せと注意される程だ そんな私なのだがこの時は、そうこの時だ事件の日だ よく、使われますが数秒だったのかもしれない、数分だったのかもしれないという、 今思えばよくわからない時間の間、 私たちは目を合わせていた
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