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「それって…もしかして人妻?」
「それか死んだ人かもですよね」
「何、そのドラマ的発想」
「だからね、今の彼女もセフレ程度の存在ってことですよね?
だからチャンスありなんです」
「やめときなって。
男が頭の中で理想化しちゃったものには勝てないよ」
「付き合っちゃえばどうにでもできますって」
「アンタほんと、ゾンビ級に不死身の思考だわね」
「結婚に持ち込めば勝ちですから」
「また汚い手を使うんじゃ…」
「当たり前ですよ!恋は戦争って言うし何でもアリです」
「アンタ、やっぱ怖いわ!
うちの旦那には近づかないでよ」
「大丈夫ですよ。相原君には微塵の興味もわかないから」
「失礼ね!節穴には分からないのよ、本物が」
「どっちなのよ梨香子」
会話に交ざって顔では笑いながら、私の心はまた泣いていた。
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