最終章

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「さっぶっ!」 目的地までの休憩で車を降りると、思ってた以上に寒くて、身がすくむ。 「あとどのぐらい?」 「30分もあれば着くかな?その前にばあちゃんちに一回寄っていい?」 「もちろんっ!」 年が明けて、新しい年にも慣れたころ、連休を利用して、二人でお母さんの納骨に来ていた。 どうしても一緒に行って欲しいところがある、って言われてたところが、ここだったことが切なくもあり、不謹慎ながらも、嬉しくもあった。 じょうくんのお母さんの実家は、東北の雪深い土地にあって、何度も休憩をいれながら、やっとここまでやってきた。 「…こんなことに付き合わせてごめんな?」 「ううんっ。こんな責任重大な役、私なんかでいいのかなって緊張しちゃうよ…」 「千代だから、来れたんだから…」 「………うん。」 まっすぐに見つめる目に何だか照れ臭くなって、フイと視線を外す。
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