千佳

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ふと視線に気づく。 「どっちが美味いか教えてくれよ」 そう言って、ズボンのベルトを緩めた。 引き込まれるように、私はセンセイに近づいていく。 膝間をついて、それを口に入れた。 ・・・そう、欲しかったのは、これなの。 何もかも、チョコレートのせいにして、私は乱れた。 それでも、最後まではしてくれない。 まるで、誓いを立てたホストのように。 そして今日もまた、あの男が待つ部屋へ向かう。 「いつになったら、ちゃんとシてくれるの?」 「お子様とはしないんだ」 願いが叶ったのは、卒業式の日だった。 「先生じゃない。昴だ」 あの日と同じように、口からチョコが注がれた。
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