出会いは桜の季節

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「わっ、危ないッ!!」 慌てたような文博の声に、振り向いた瞬間。 目の前をスローモーションで、文字通り!漫画のように!!『空を飛ぶ』亮太・・・。 そしてそのまま、思い切りホールの床にバタン!と音をたてて落下。と、号泣。 「うわああああーん!!!」 ものすごい勢いで走って来た大柄な男の子に、思いきり後ろから突き飛ばされたのだ。 「エエーッ!????」 何この子? 何なの、この状況!?? 混乱と、動揺。 その中で、欠片ほどに残っていた理性が働く。 これから始まる、幼稚園生活。 この子の親がどんな人たちなのかもわからないし、変に注意して揉めたくない・・・。 しかし、その躊躇がマズかった。
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