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いかにも『腕白』を絵に描いたような、体格のいいその男の子は、倒れたままの亮太の頭をスパコーン！！と小気味のいい音をたてて叩き・・・更に・・・
「うッ！！」
同じく唖然、としていた文博のノーガードの腹部にドスン！と鈍い音をたてて拳をめり込ませ。
「だせー、きもー」
・・・ゲラゲラと笑いながら、走り去って行った・・・。
（な、何、今の・・・）
ただ呆然と見送る他に術がなかった、その男の子が走り込んで行ったのは・・・やはり『すみれ組』の席。
「・・・」
「・・・あ！り、亮太、大丈夫！？」
「いたいよー！！」
次から次へと巻き起こる事態に、私の脳みそはフル回転しても追い付かない。
とりあえず亮太を抱き起して、なだめていると。
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